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AV被害調査報告書〜公開検証ミーティングに行ってきた!
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2016-05-07 19:00:00
5/4に行われた『AV業界で働く人々は、HRN(ヒューマンライツナウ)のAV被害調査報告書をどう読んだか?〜公開検証ミーティング』
に行ってきました。

AV被害調査報告書。全文ダウンロードできます。
そもそも『AV被害調査報告書』とは何ぞや?と思われる方も多いと思いますが
ヒューマンライツ・ナウ(以下HRN)、PAPSライトハウスが調査した報告書で3月3日に記者会見をおこない
「女性たちは意に反して性行為を強要、撮影されて、奴隷のような状況に追い込まれている。深刻な人権侵害だ」と訴え
Yahooニュース等にも取り上げられました。
これに対しAV女優達が異議を唱え、元AV女優の川奈まり子氏がフジテレビからの取材に異を唱えた事から発祥したこのミーティング。

元女優の川奈まり子氏
【出演】
川奈まり子(作家、元AV女優)
溜池ゴロー(AV監督、SODクリエイト社外取締役)
月緒(風俗嬢、ライター、AV女優)
今賀はる(風俗嬢、AV女優、セックスライフアドバイザー)
辻丸耕平(AV男優、業界歴30年)
要友紀子(SWASH)
赤谷まりえ(編集者)
松沢呉一(エロライター)
と豪華メンバーで行われました。
出演者の方々。月緒先生もいるよ!
問題のフジテレビのディレクターとHRN事務局長の伊藤和子弁護士にも出席を求めたそうですが都合がつかず欠席という事で
欠席裁判になってしまうのかと思われましたがHRNにデータを提供したPAPSスタッフがおり、侃々諤々の意見が交わされました。
当初は“AV業界=悪”という報告書に対して互いに感情的になる部分もありました。

PAPS側の言い分としては被害者からの声があるので発表した内容ですが
例えば海外配信業者と正規のAVメーカを混同していたり、悪徳なスカウト業者による被害をAV業界の仕業と見るなどちょっと論点がずれている印象。
簡単に言うと密漁した魚が市場に持ち込まれ正規に購入した寿司屋を攻め立てるような構図です。
溜池ゴロ―氏や川奈まり子氏も口を揃え「私達が関わっている部分では聞いた事が無い」と当然答えます。
川奈まり子氏の夫でもある溜池ゴロ―監督
正直互いの問題としている場所が違いすぎ綿飴で攻撃しあっているようでした。
ソープ業界にも多くの元を含めAV女優がいます。
私も年間1,000人を超す女性を撮影やインタビューを行いますが
暴力で支配され強制的に働かされてるなどという昭和のエロ本的な話は見た事も聞いた事もありません。
 
AV男優の辻丸耕平氏が指摘していたように細かな契約守らないケースも現場レベルではあるでしょうし
私個人が15年以上前に指定された組織にアウトソーシングされた業種で働いていた時は昭和エロ本的なケースは実際にありました。
今でも一部のスカウトマン、プロダクションや正規ではない無修正メーカーなどによって
苦しめられている女性もいるのだと思います。
 
ただ、ヤミ金と銀行を一緒にするようにクソミソにされては法令を遵守しきちんと法人として経営しているメーカーが迷惑です。
法律を盾に重箱の隅を突くような部分もありましたが、ゴールは同じなのだと思います。
問題点は判っているのですからHRN側も現役AV女優や制作、メーカー、プロダクションに協力を求め
不幸な目に会う女性を助けられる組織を創れば良いのだと思います。

14時から始まり20時半終了という長丁場にも関わらずダレルことなく活発な意見交流があり、
互いに協力体制がとれればより良い環境が築けるのではと思う面白いミーティングでした。
HRNの報告書異を唱えているのはAVや性風俗に愛を持っている方々です。
そこで働く女性達が様々な事情で様々な想いを持って従事し、
嫌な事も良い事も清濁合わせて働いている事は重々承知の上でサポートしていきたいと思い間違った見識に意見を述べています。
法律知識も大事だと思いますが、建前だけで人を救えない事もあります。
だからこそ協力しながら業界で従事する女性達が安全に稼げる環境をつくりあげたいですね。

終了後も打ち上げに混ぜて頂きエロ業界は熱いなーと思いながら帰宅しました。
この件に関して川奈まり子氏がまとめたものが『しらべぇ』で読めます。
 
お読みの方で強制的にAVに出演させられている等お悩みがあるかたは下記の団体に相談してみて下さい。
ヒューマンライツ・ナウPAPSライトハウス 
≪ギャルコレ編集部 ブランキー酒井≫

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