『AVとはなんだったのか?』
俺は85年にこの業界に男優として入った、俺が入った頃のAV業界はまだ混沌としていて生産される数も少なく全体で月に50タイトルくらいだったんじゃないだろうか?
内容もピンク映画の流れのヒドくお芝居じみたものから生撮りと言われたインタビューやイメージシーンがあって絡みがあるというシンプルなものが多かった。
そして本番を謳いつつも実は疑似SEXのモノも多かった、いわゆるファンタジーであったから。
それがどーいうワケかリアリティにこだわりだし今まで詳しくされてこなかった性描写が詳しく描かれるようになった。
それが悪いワケではないが観るヒトたちにある種の勘違いを産ませてしまいそれを心ある一部の業界人は嘆いていた。
正しいモノを伝える責任があるとばかりに売れる云々にかかわらずイイものを提供しようと。
しかしその結果は燦々たるモノで心ある業界人は仕事を辞めざるを得ないような状況に追い込まれていった。
鬼畜なモノが当たり前に発売され観ているユーザーは過激なモノを単純に求めたのだ。
そうして間違ったテクニックの類が氾濫するようになった。
例えば手マンと呼ばれるモノがある、昔は指入れとか言っていたのがいつのまにやらこう呼ばれるように
なった、前にこのコラムでカイたシオ吹きが流行ったせいで手マンを一般人もやるようになった。
それまで他人のSEXにおいての愛撫は知る由もなかったのがAVという特殊なメディアで見れるようになり教科書ヨロシクAV上でのことをそれぞれのSEXに持ち込んだのだ。
AVはファンタジーと言ってる業界人は間違った情報を流したくないならなぜ俺のように辞めないのか?
俺はこんなクソつまらない事はしたくないとアッサリ辞めてしまった。
口だけ番長ならそれは偽善者である。
本気で社会の為や人々に与える影響を考えたら自分の生活だとか言ってる場合じゃない!
硬派とはそういうもんだって俺が吠えてもみんながそうじゃなければなにも変わらない。
自分の保身ばかり考えているならそんな連中には相手がいて成立するSEXを遂行することはムリだ。
いつまでもまがい物のSEXを垂れ流しているのは本当に迷惑だ、特に風俗嬢の多くの女性から聴くのだ
が商売道具のまんこをガチャガチャ乱暴にされたら仕事に響く、相手がその間違った愛撫によって痛い
思いをしているなんてことは露とも考えない、いやわからないようになっているのだ
だってAVでは激しくしてるのにAV嬢は喜んでいるじゃないか!と。
なんでも表面上ばかり観て理解したつもりになってしまう世の中で自分が本当に経験したことでない事を
知ったかぶりする世の中、本当にどーなっちまうんだよ日本!と憂いてしまうのだ。
俺は憂コクのヒトとしてこうした問題にずっと関わってきている。
被害者も加害者もみんなある意味AVの被害者である可能性がある。
昭和の時代にはまさか本気で信じるなんて思っても観なかったモノが今の時代では自身の経験より情
報が優先してしまい、情報を鵜呑みにする傾向があると思う、社会情勢やなんでも他人からもたらされる
情報は眉唾で聴いていた方が良い。
情報は情報でしかなくその情報で持って自分で経験して精査できる事案に関しては精査すべきだ!
誰が言ったからではなく自分自身がちゃんと検証してこそ一人の人間としてなのだ。
パートナーでも風俗嬢でも相手に自分の愛撫はどうなのか相談してみるべきだ、プレイの最中に聴いて
もそれは気持ちよくないとは言いづらい。
ちゃんと事後に恐る恐る実のところどうなのかを向上心があるならば聴いてみるとイイ、相手に後学のた
めと伝えれば相手もある程度本音で教えてくれるだろう、ゲンジツに向かい合いたくないというのもわか
るがソレではチンポ、進歩がない。
AVを模倣するのもイイがちゃんと自分なりに検証してみないことには危なくて使えない、ハダカの王様
になりたいかい?
真実を知って世の中を明るくしてイコう(^^)