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ラム
太賀麻郎のチンクロニシティー第29話
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2019-05-10 13:00:00
『育てる楽しみ』
俺は基本的には調教したりするのはあまり好まない、出来上がった女性と楽しみたい方で、そのヒトが自ら培って出来上がったモノと対峙するのが面白い。
けれど俺が結婚するほんの少し前に俺の家に転がり込んできた女に対して育てるような事をシテいた事があった。
当時の俺は男優を引退して監督になり、親しい監督のところなどには特別に男優としても参加していた時期であり多分一番脂が乗ってモテていた頃だと思う。
KUKIというメーカーで女子校生○裏パーティというシリーズの撮影ちうにそのとき撮影していたモデル4人は同じダクションでそこのダクションで四天王と言われるほどの稼ぎ頭だった。
そのうちの二人は中学からの同級生とかで片方の子の彼氏のアパートに一緒に住んでいた。
撮影ちうにその片方の子がなにやら騒いでいてなんでも彼氏がアパートを追い出される事になりどーしようかという状況になっていた。
ダクションの社長まで現場にやってきて問題解決のハナシをシテいて、そのうち俺の家に彼氏がいない方を1週間泊めてやって欲しいというハナシになった。
なんでやねん?
一応その子とは他の監督によるVシネマで共演したりとかあって仲良くはシテいたが一緒に住むとなれば事情は違う、しかしダクションの社長に強くお願いされて仕方なしその子は家に来る事になった。
思いがけない共同生活になったのだが1週間経っても居心地が良かったらしく出ていく気配はなく結局ずいぶんの間家にいた。
最初はBカップで幼児体型だったその子に一緒にいるならとバストアップのツボを試したり俺の持てるSEXを存分にぶつけた。
みるみるその子は見事なまでに俺のSEXを吸収し、バストはBからEカップにまで成長しウエストにもくびれが出来、写真集のハナシやら企画女優であったにも関わらず単体の仕事までクリスタル映像から来てダクションとしてはウハウハだったようだ。

普通単体というのは落ちていく事はあっても企画から単体になるということはあり得ない事だった。
それくらいその子の魅力は格段にUPしたワケだ。
真面目だったその子は俺に認められようと必死に俺のスケベを吸収していった。
俺としてもここまで俺のスケベに全力でついてくるこの子を弟子のように思えて可愛がった、ただ唯一の誤算は俺の思いとは別にその子は俺に恋愛を求めていた事だった。
モテまくりだった俺はアチコチの女性と遊んでいたので家に帰らない事も多々あった、その度にその子は狼狽していたようだった。
俺が双子のビデオ女優と遊んでいた時も俺の帰りがない事に俺の実家の母にまで俺の居場所を尋ねるほどであった。
確かに仕事仲間や友達とバリの旅行に行くときも連れて行ってあげたりしたが俺の中では恋人というくくりではなかった、その辺りから悩みホルモンバランスまで崩してガリガリにやせ細ってしまっていた。
俺が金を出して家を借りて上げたが出ていかずその部屋は仕方なくビデオで撮影する場として使ったりした。
それから俺はSEXに恋愛を持ち込むな!という気持ちが強くなったのだ。
恋愛におけるSEXもモチロンある、けれどSEXには色んなカタチがあるのだ。
だから俺はその子に恋愛的に接した事は一度もなかったしその子もビデオを続けていたワケで、他の男優とも絡むワケだがそれについても一度も嫉妬した事すらなかった、毎回その子に仕事が入る度にその撮影の攻略方法を伝授したりしていたくらいだ。
流石に一緒に住んでいると情がわくんだろうが俺にはそういったモノが少ない、圧倒的な数の女性たちと浮世を流す俺に取ってはそういった感情は邪魔になるしウザいとすら感じてしまっていたのだ。
考えれば悲しい事をシテしまったと今は思えるがその頃はそんな感じだった。
その後元カミさんと出来ちゃった婚しなくてはならなくなり出ていってもらいその子は実家に帰った。
その後俺の関係で知り合ったストリップの関係者のところで普段OLをやりながら舞台に上がっていたと言っていた。
恋愛さえ抱かなければとても良い関係だっただけに悔やまれる。
太賀麻郎
AV男優、AV監督
1980年代、絡んだ女優たちはエクスタシーを感じて、「もう一度会いたい」、「セックスしたい」と訴えたほど。
過去5000人の女性に“抱かれてきた”伝説の男優。うち3000人以上はプライベートでのセックスとなる。
著書に『無重力セックス』『東京ルノアール』イーストプレス『AV黄金時代 5000人抱いた伝説男優の告白』 文庫ぎんが堂
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